JMANメイクアップ検定審査の総評とアドバイス
こんにちは、化粧師秀です。
2022年初のメイクアップ検定の審査を先日無事に終えて来ました。
これでもか?と言うほど万全の感染対策を施しながら・・・
審査員の男性3名(ナリスの佐々木さん、川口さんと僕です)
会場は、(株)ナリス化粧品大阪セミナールーム
今回は、インストラクター検定と2級検定を審査しましたので
その時の総評やアドバイスを少しご紹介させて頂きます。
これから検定を受ける方や美容に携わっている方々に
少しでも参考になれば幸いです。
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JMAN(ジャパンメイクアップアーティストネットワーク)のメイク検定には、
3級、2級、1級、インストラクター検定があり、最後には、
検定を審査すると言う認定講師試験があります。
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僕は、この認定講師として、検定の審査員を務めさせて頂いております。
とても光栄なことですし、日々受験生の方々の頑張りに触れられ
こちらとしてもとても勉強になります。
さっそくですが
インストラクター検定審査の内容を少しご紹介します。
こちらは
メイクの知識と技術をわかりやすくプレゼンテーション出来ると同時に
メイクの知識と技術の指導を行うことが出来るライセンスです。
前もってプレゼンするテーマと資料を提出し
当日その内容に沿って、モデルにメイクデモを行いながら
10分間で分かりやすくプレゼンします。
審査するポイントは、
テーマのレベルや伝える力、本人の魅力、メイクの技術などが審査されます。
何と言っても10分間と言う限られた時間で
テーマに沿った内容をデモしながら伝えきる力が試されます。
今回の受講生のテーマは、
「コロナ禍における就活メイク」
「忙しい大人女性のための簡単トレンド風アイメイク」
など、とてもタイムリーなテーマで良かったです。
総評として
○もう少し笑顔で元気良く話す
○話の抑揚、メリハリをつける
○プレゼンの後半、締めのまとめでさらにインパクトを残す
○プレゼン講師としての身だしなみ、服装
などについてアドバイスさせて頂きました。
2級検定では、高度な質感表現、カバー技術、
カラーバランス理論と技術を駆使して
与えられたテーマに沿ったメイク表現が出来るか?
今回は、エレガントとクールと言うテーマに沿って
45分間でメイクを仕上げて貰いました。
3級よりもメイクのクオリティーがかなり求められます。
2級審査で全体的に気になったことを
総評としてアドバイスしました。
①モデルさんへの積極的なお声がけ(コミュニケーション力)
②メイク作業の繊細かつ大胆さ(丁寧にする事と手際良くする事)
③シェーディングのムラ、眉やアイラインの左右バランス、
リップライン(特に口角)をもっと丁寧にすること
④テーマに沿った表現を更にパーツ強化でメリハリを付ける(守りに入っていた感もあります)
⑤時間厳守、時間配分について。
残り時間2~3割は、トータルバランスや細部のチェックに余裕を持たせる。
2級審査では、
お客様からお金を頂ける様なメイク表現が出来るかどうか?
お客様の造形を良く理解し、その造形を活かせる魅力的なメイクが出来るか?
またお客様の要望にマッチし、お客様に満足して貰えるメイク表現が出来るか?
そのためには、自分の顔にやり慣れた似通ったメイクだけでなく
メイクの繊細な技術とそのバリエーションが求められます。
JMANメイクアップ検定の詳細は
JMANメイク検定についてをご覧下さいね。
とにかく現場では、
お客様の言われた時間に余裕を持って終わる事は
最低限のマナーです。
メイク時間40分貰っていても
「急遽20分で仕上げて下さい!」
なんて言われることもざらです。
ひとつのパーツに完璧を求め
時間をかけ過ぎずに6~7割で次に進み
全体を仕上げながら
残った時間で、細部を見直しバランスを取りながら
時間内に納めることも必要なテクニックです。
どんな仕事でもそうですが
臨機応変さ、何かあった時のアドリブ力も大切ですね。
これから検定を受ける方や美容に携わっている方々に
少しでも参考になれば幸いです。
天王寺駅にて帰りの電車待ち、
紅白のフレンチおでんをアテに一杯、一人でお疲れさま会を(笑)
今日も最後まで読んで頂きありがとうございました(^_^)
2022年1月11日 新しくオンラインショップがスタートしました。