70歳からのメイク

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子供の頃、親に口うるさく言われて覚えた歯磨きの習慣。
大人になって年を取ったから「今さら、年甲斐もなく」と言いながら
歯磨きを放棄する人はいないですよね。やっぱり健康的で衛生的であり続けたい。

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なのに、こと化粧となるとどうでしょう?
せっかく覚えた化粧をある年齢になると放棄してしまっている事が多い。

認知症になる方の傾向として日常レベルの行動、例えば着替え、化粧、買い物、
手作り料理が、面倒くさいと感じて放棄してしまう事。

いくつになっても化粧に興味を持ち、家から飛び出て活動的に動いている人は、
認知症になりにくいと言われます。

同じ80歳でもピンピン元気でキレイに生きている人もいれば、
寝たきりで不衛生な場所に押し込められている人もいる。

ヘルパー免許取得の際、私は認知症の寝たきりのご老人の介護をしながら
大きなショックを受けました。

そしてある時から老健施設のメイクボランティア活動をしてきました。

色とりどりのメイクパレットを見せた時の嬉しそうな笑顔。
それを食べようとまでする喜びの表現。
そこで沢山の認知症の方々と接し何とも言えないやるせなさを感じて来たのです。

何とも言えない薄暗さ、不衛生な環境、
「息子や娘がなかなか来てくれない」と言った寂しい心の叫び・・・孤独感

超高齢化が進み日本すべての病院の100万ベッドが認知症の方で
埋め尽くされると言う話を昔聞いた事があります。

そうなる前に、自分が出来る、周りのご家族が出来る自主的な活動を
見つけて楽しむ事がとても必要だと思うのです。

私も親の介護をしながら看取った経験を持っているので
ご家族の大変さは少しは理解していますがタイミングがとても大切です。

医療的な立場からカラー療法が有る様に、その化粧健康法に
今まで知りえなかった治癒力を引き出す効果がある事がわかってきています。

高齢者向けの化粧講座が、県警主催などで行われました。
化粧をしている人は、うっかり事故が少なくなると言うのです。

脳細胞刺激のリハビリにもなる化粧と言う作業、
実は病院でもらう高価な薬剤よりもむしろ効果があるのかも知れません。

朝の歯磨きの感覚でもう一度、自分らしさの化粧を始めませんか?
雑誌等の派手な化粧を真似る事も必要ありません。

55歳からのメイク・・・70歳からの・・・80歳からのメイク・・・
元気になれそうな良い言葉の響きですね。

お年を召された方はその魅力を最大限に引きだす気粧を楽しんだら良いのです。
64億人通りのたったひとつの氣粧の氣笑のために、化粧があるのです。

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